岩戸三社物語~命をつなぐ女神たち⑤下宮編

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④からのつづきです

下宮の女神様のお名前の「罔象女(みつはのめ)」の頭の文字
「罔象(みず/みつ)」の意味
この神さまは 水の神さま、水の精霊とも言われ
語源も「水が走る」「水が這(は)う」から来ていると言われています
また
「罔(もう)」とは ない、なし あるいは姿形がない という意味があり、
有形無形に変化(へんげ)する「水」の形(象)という意味にも 考えられます

「水」は とても大切なものです

農耕民族の日本人にとって
米作り農作物には 水が 絶対必要です。
「水穂の国」とは日本のことで
古事記にも そう語られています

ですが「日本書記」には
日本のことを「瑞穂の国」と語られており

まぁ どちらも「みず ほ の くに」となるわけです

こちらの「瑞穂」の「瑞(みず」の漢字の成り立ちも面白いです
この一文字だけでも
沢山の呼びかたがあります

「瑞(ズイ・たま・しるし・めでたい)」

これは「王」「山」「而」からできており
「王」は 三つの玉を縦ひもで通した形
「而」は 天子 あるいは 巫女が 地に手を置き 祈っている姿
「山」は髪飾り 「而」の頭に飾る簪(かんざし)
の象形文字です

つまり 天子あるいは巫女が祷りの際に持つ三つの玉 祈りの姿が立派で美しいことを表しています

以上のようなことから
「瑞穂(みずほ)の国」とは
「清らか(よごれやにごりがなく澄んでいる)な人たちが住み 稲穂が豊かに栄えている・美しい国」
という事になります。

大祓祝詞にも
豊葦原瑞穂の国を 安国と平けく知食せと 
事依さし 奉りき

意味
この美しき日本の国を 平和で穏やかな国として 統治させなさいと お任せになられた

とあり

「みず」という「言霊」には
神さまから見た 宝のような国、日本
そして そこに住む 人間の 命を育(はぐく)むという
神々の祷りともいえる 深い 深い 意味があるのです

下宮に祀られている女神さまは
「水波乃売神(みずはのめのかみ)」さま
あるいは 別名「罔象女(みつはのめ)」さまです

前回にも書きましたが
この地に関わりある熊野神社の御祭神は「伊邪那美(イザナミ)命」さまであり
伊弉諾命(イザナミノミコト)と伊弉諾命(イザナギノミコト)様との間にできた 子供であり
火神を生んで焼け死ぬ際に、産まれたと言われています

その時に もう一人産まれたのが土神の「埴山姫はにやまひめ」です
お二人の女神さまが誕生されています

この土神の「埴山姫はにやまひめ」は
中社に祀られている「岩永姫」と同一神・あるいは別名神と言う説もあります

それと 別件で
面白いことを発見⁉
熊野神社の 御祭神は「伊邪那美命(イザナミノミコト)」さまであるからか?
この町の名前は「吾妻」 
伊弉諾尊(イザナギノミコト)さまの 「吾(われ)の妻」ということから来たのでしょうか?
これが事実だとしたら なんと 名付けた村の方々はロマンのある人々だったのでしょう

そして もうひとつ
下宮の土地の名は「三室」と呼ばれます
中宮の土地の名も 昭和31年に「瑞穂」となっています

上宮・中宮・下宮は すべて磐座(古神道における岩に対する信仰であること)であり
それぞれとも 巨石の穴の中に 神々が鎮座されております
「三室」とは 三つの穴の事です
下宮に三つの祠があるようには見えませんでした
なので
私には どうしても 「三室」という言葉が
上宮・中宮・下宮を指しているのではないかと思っています

ただの こじつけでしょうか?


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最後に 神さまの事を調べていくと
同一神、別名神が 多くあり
親子になったり、 ご夫婦であったりと 正直 ややこしいです

調べれば調べるほど 難しく
どれが本当かどうか わかりません

古事記や日本書記などが 
時の権力者によって 都合の良いように書かれた可能性もあり
100パーセント正しいとは 言えません。

呪をかけられ 名を変えた神々さまもおられます

霊能の師によっても この同一神さまや別名神さま のことを聞いたとき
「神世のことは 複雑怪奇、その神々の意見をいうわけにもいかず・・・」と言っておられるから
それは言えぬという事でした

①から⑤まで
書きましたのも あくまでも私の個人的な私見です。
本当か嘘か妄想か
神のみぞ知るです。
なので 物語として読んでくださると有難いです。

次回は いよいよ
上宮の話になります
また 読んでくださいませ

最後まで読んで頂きありがとうございますm(__)m
貴方様のご多幸をお祈り申し上げますm(__)m


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